退去時の費用で特に疑問を持たれやすいのが、「ハウスクリーニング費はなんで請求されるの?」という声です。
「自分できれいに掃除して出たのに、同じ金額を取られるのは納得いかない!」
…そんな方に、現場のプロであるルームクリーニングアラジンが、
ハウスクリーニング費の仕組みと必要性について正直にお答えします。
目次
■ まず大前提:本来ハウスクリーニング費はオーナー負担。でも…
国土交通省のガイドラインでは、「ハウスクリーニング費用は本来、貸主側が負担するのが基本」とされています。
しかし、現在では多くの契約で「特約事項」によって入居者負担と定められています。
「ハウスクリーニング費用を退去時に負担する」と書かれていれば、
契約上は支払い義務が発生します。
■ 「自分で掃除したのに…」が通用しない理由
X(旧Twitter)などでも「自分で掃除して出たのにクリーニング費を取られた」という投稿が見られます。
でも実は、専門業者と素人の掃除では“レベル”が全く違います。
たとえば、業者はこんなところまでやっています:
項目 | 業者の作業内容例 |
キッチン換気扇 | ファン分解洗浄、内部の油除去まで徹底対応 |
浴室 | エプロン内部のカビ・水垢・漂白処理 |
トイレ・洗面所 | 専用洗剤での便器内外・排水口除菌洗浄 |
窓・サッシ | 網戸外し、レール内ブラシ洗浄 |
ベランダ | 壁のコケ・床面ブラッシング、排水溝洗浄 |
エアコン(簡易清掃) | フィルター清掃、吹き出し口拭き取り |
こういった「目に見えない部分」まで徹底的に清掃するのがハウスクリーニングの基準です。
中性洗剤や市販の掃除道具では落ちにくい汚れにも、専用の薬剤・機材を使用して対応しています。
■ 業者によって内容が違うのは本当?
これは半分本当、半分誤解です。
清掃内容は各管理会社が定める「仕様書」に基づいて行われるため、
業者が勝手に手を抜いたり、極端に内容が変わることはありません。
ただし、築年数や間取り・設備の種類によって清掃の重点が変わることはあります。
たとえば古い物件では浴室の換気が悪く、カビ取りに時間をかけるケースなども。
■ ベランダやサッシも“基本範囲”に入っています!
「ベランダは自分でホウキで掃いたよ!」という方もいらっしゃいますが、
業者のクリーニングでは以下のような対応をします:
- 壁のコケや黒ずみの除去
- 床面のブラッシング洗浄
- 排水溝の詰まりチェックと洗浄
- サッシ・網戸の取り外し洗浄
ここまでやってこそ、次の入居者に“最適な状態”で物件を引き渡す準備が整うというわけです。
■ まとめ:掃除の達成度より「契約」と「専門性」がカギ
- 契約に“ハウスクリーニング費用”と書かれていれば、支払い義務あり
- 自分で掃除しても、“業者の専門作業”とはやはり違う
- 見えない部分の清掃まで行うため、料金に妥当性はある
不満がある場合は、事前に“清掃なし物件”を選ぶのも選択肢のひとつとして検討してみましょう!
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